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周囲の反応は、いつも自分より先に変わっている

― 無意識・雰囲気・環境の話 ―


自分のことを「よく分かっている」と思っている人ほど、
実は自分のことをあまり知らない。

これは矛盾しているようで、かなり自然なことだと思う。

なぜなら、人は
「自分をどう思っているか」
「自分がどう感じているか」
については内側からしか見られない一方で、

「自分がどんな雰囲気を出しているか」
「周囲にどんな影響を与えているか」
「人が自分にどう接しているか」
という部分は、ほとんど自分では認識できないからだ。


目次

人は「自分を選んで行動している」わけじゃない

多くの人は、
「自分はこう考えて、こう判断して、こう動いている」
と思っている。

でも、実際はそうじゃない。

ほとんどの行動は、

・瞬間的
・無意識的
・反射的

に起きている。

誰かの一言に対して、
一瞬で表情が変わったり、
声のトーンが変わったり、
距離の取り方が変わったりする。

そのとき、
「今からこう反応しよう」
なんて考えていない。

考える前に、反応している。


無意識の反応は「過去の自分の集積」

この反応は、性格でも才能でもない。

今まで生きてきた中で、

・怒られた経験
・褒められた経験
・失敗した経験
・空気を読まなきゃいけなかった場面
・責任を背負わされた瞬間

そういうものが積み重なってできた
条件反射の集合体みたいなものだ。

だからこそ、
その反応は「正しい」とか「間違っている」とかではない。

ただ、
生き延びるために最適化されてきた反応なだけ。


反応が、環境を作る

ここが一番重要なところ。

人は環境に影響される、と思われがちだけど、
実は逆でもある。

自分の無意識の反応が、環境を作っている。

・どんな声で話すか
・どんなスピードで返事をするか
・どんな間を取るか
・どこまで踏み込むか

それらが積み重なって、

・周囲が自分にどう話しかけるか
・どれくらい相談されるか
・どんな距離感で接されるか

が決まっていく。

つまり、
自分の反応 → 周囲の態度 → 環境
この流れが、常に起きている。


「雰囲気」は性格じゃない

よく
「この人、雰囲気あるよね」
「なんか近寄りづらい」
「話しやすい人だよね」
と言われる。

でもその雰囲気は、
その人の本質や中身を正確に表しているわけじゃない。

雰囲気の正体は、

・表情
・声
・間
・姿勢
・言葉の選び方

という、外に出ている情報の総和だ。

中で何を考えているかは、
実はほとんど関係ない。


自分が思っている自分と、他人が見ている自分

ここで必ずズレが生まれる。

自分は、

・緊張しているだけ
・慎重なだけ
・真剣なだけ

と思っている。

でも他人から見ると、

・怖そう
・余裕がない
・話しかけづらい

と見えることがある。

これはどちらが正しいでもない。

見ている情報が違うだけ


だからこそ、他人の評価には意味がある

他人の評価は、
自分への「人格判断」ではない。

それは、

「あなたが無意識に作っている環境の結果」

だ。

つまり、
自分では見えない部分を映す
外側の鏡みたいなもの。

痛いときもあるし、
受け取りたくないときもある。

でも、
そこには必ず「事実の要素」が含まれている。


評価で人が壊れる理由

評価でメンタルが削られる人は、
評価をこう受け取ってしまう。

「自分が否定された」
「価値が低いと言われた」
「ダメな人間だと思われた」

でも本当は、

評価されているのは
ある場面での、ある反応の結果だけ。

人格でも、存在でもない。


無意識は止められない。でも、書き換えられる

ここで大事なこと。

無意識の反応は、止められない。
抑えようとすると、逆に強くなる。

でも、
少しずつ上書きすることはできる。

しかも、それは根性論じゃない。


書き換えられるのは「行動」じゃなく「間」

反応はこういう流れで起きている。

【刺激】→【解釈】→【反応】

この中で唯一いじれるのが、
刺激と反応の間の、ほんの一瞬

0.5秒。
それだけでいい。


0.5秒の間がもたらす変化

その0.5秒でやることは、たった3つ。

  1. 「あ、今きたな」と気づく
  2. 反応に名前をつける
  3. ほんの1ミリだけ違う反応を選ぶ

全部できなくてもいい。
どれか一つでいい。


そして、ここからが本題

人は、
「自分が変わったから周囲が変わる」
と思いがちだけど、

実際は逆の順番が起きる。


周囲は、あなたの内面を見ていない

周囲は、

・あなたの覚悟
・あなたの努力
・あなたの葛藤

をほとんど見ていない。

見ているのは、
外に出ているサインだけ

だからこそ、

・声のトーン
・話す速度
・最初の一言
・否定の仕方

を少し変えるだけで、
周囲の反応は先に変わる。


周囲が変わる → 自分が楽になる

あなたが落ち着いたサインを出す

周囲が緊張を下げる

その反応を見て、自分も安心する

この循環が生まれる。

自分を追い込んで変わる必要はない。

環境を先に緩めればいい。


一番伝えたいこと

人は、自分を直接変えることはできない。

でも、

・どんな空気を出すか
・どんな安心を置くか

は選べる。

そしてその選択が、
周囲を変え、
環境を変え、
結果的に自分を楽にする。


最後に

自分を知らないことは、弱さじゃない。

むしろ、
「自分は分かっていないかもしれない」
と気づいた人から、
初めて選択ができるようになる。

やまちゃんが今立っているのは、
まさにそこ。

ここからは、
無理に強くならなくていい。
賢く、静かに、
環境を味方につければいい。

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