私が活用した、ドットインストールを活用した学習体験をより詳しくまとめました。未経験からエンジニアを目指す方に向けて、私自身がどのように使い、どんなステップを踏んできたのかを余すことなくお伝えします。実際に学習を始めた当初のエピソードや、活用上のコツ、他サービスとの使い分けなど、幅広い視点からお話ししますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. はじめに:最初に選んだ理由と“自分にとっての先生”
エンジニアを目指そうと決めたものの、「何から勉強を始めればいいのかまったくわからない」という状況でした。そこで、周囲の友人や知人、先輩エンジニアなど、いろんな人の話を聞いてみたのです。その結果わかったのは、未経験の最初の段階では「わざわざプログラミングスクールに通わなくても、無料の学習サイトから始めてOK」ということでした。
実際に探してみると、無料で基本を学べるサイトは複数あったのですが、中でも説明が丁寧そうで自分に合いそうだと感じたのがドットインストール。1本3分程度の動画でテンポよく進むという点も魅力でした。「これなら時間がない中でも続けられるかも」と思い、試しに登録してみたのです。
結果的に、ドットインストールは私にとって“最初の先生”と呼べる存在になりました。ただ動画を眺めているだけでは絶対に覚えられないので、手を動かすタイミングを作らないといけない。しかし、その点でドットインストールはちょうど良い長さ・構成の動画を用意してくれているので、「よし、このコードを書いてみよう」という気持ちになりやすかった。実際に自分でコードを書いて試してみると、少しずつ「プログラミングって楽しいかも」という実感が湧いてきたのを覚えています。
この記事では、私が実際にドットインストールを使ってどんな学習をしたか、どういうメリットや注意点を感じたか、そして他の学習ツールとの比較やおすすめの活用方法などを、詳しくお伝えしていきます。無料の学習サイトで始めようと思っている方にとって、少しでも参考になればうれしいです。
2. ドットインストールってどんなサービス?
まずはドットインストールがどのようなサービスなのか、改めて概要を整理しておきましょう。
- 運営元:株式会社ドットインストール
- 対応分野:HTML、CSS、JavaScript、PHP、Python、Reactなど、多彩な言語・フレームワーク
- 学習形式:動画視聴 + 実際にコードを書く演習
- 料金:一部無料(プレミアム会員は月額1,080円)
- 特徴:1動画3分ほどの短いレッスンが中心
ドットインストールは主に「初心者〜中級者」をターゲットにした学習サイトという印象です。動画メインでテンポよく進むため、長大なテキストを読むのが苦手な方にも合っていると思います。また、フロントエンド(HTML/CSS/JS)からバックエンド(PHPやNode.jsなど)まで幅広く扱っているので、「自分はどこから手をつけるべきなんだろう?」と迷っている初心者にもアプローチしやすい構成になっています。
私の場合、最初はHTMLやCSSさえまともに書けなかったので、「とりあえず3分の動画を1本見て、コードを写してみる」という気軽なノリで始められたのが大きかったですね。さらに興味が湧いてきたら関連する動画を続けて見ていく……という形で、飽きずに続けられたのを覚えています。
3. 実際に使って感じたメリット
✅ 超短時間で学べる
ドットインストールの最大の特徴は、やはり「1本3分程度の動画で学べる」点だと思います。仕事や育児、家事の合間など、まとまった学習時間を取りづらい人でも取り組みやすいのが魅力です。私も育児の合間に「よし、3分だけなら動画見られる」という感覚で取り組んでいました。
短い動画が多いため、学習範囲が細かく区切られているのも良いところです。一つひとつの内容を消化しやすいので、初心者でも「今、何を学んでいるのか」を把握しやすく、混乱しづらいというメリットがあります。
✅ 初心者でもつまずきにくい
ドットインストールの動画は専門用語が多すぎず、難解な説明を避けてくれている印象があります。もちろん、プログラミング自体がはじめてだと、最初は「変数?何それ?」といった戸惑いがあるかもしれませんが、動画中で基本的な用語を平易に解説してくれるため、置いてけぼり感が少なかったです。
また、講師(動画で話している人)の声が聞き取りやすく、落ち着いたテンションで進むので、疲れにくいというのも大きかった。中にはテンションの高い動画も面白いですが、毎日続けるなら落ち着いた雰囲気のほうが私は好きですね。
✅ HTML/CSS/JSのつながりが見える
ウェブサイトを作るうえで欠かせないのがHTML、CSS、JavaScriptですが、初心者からすると「これら3つが何をしているのかよく分からない」という壁があります。私も最初はそうでした。
ドットインストールでは、HTML入門、CSS入門、JavaScript入門がそれぞれ完結した講座として存在し、さらにそれらを組み合わせる動画も用意されていました。なので、ばらばらに勉強するより「ここでHTMLをこんなふうに書いて、CSSでデザインを当てて、JavaScriptで動きを加えて……」という流れがつかみやすかったのです。理解のしやすさは、学習継続のモチベーションにも大きく影響します。
✅ 自分のペースで進められる
ドットインストールでは、倍速再生や巻き戻し、再視聴などが自由に行えるため、自分の理解度やペースに合わせて学習を進められます。私は初回は1倍速でじっくり見て、2回目以降は1.5倍や2倍速で「おさらい」のように流し見することもありました。「ここだけもう一度確認したい」というときにも、3分の動画ならすぐ見返せるのがありがたい。
さらに、ただ動画を見て終わりではなく、実際にコードを書く時間を確保するのが重要。ドットインストールの動画は短い分、合間合間に「自分で手を動かしてみるか」という余白を作りやすいので、そこが意外と良かったと感じています。
4. 注意点・合わない人の特徴
⚠ 動画を見るだけで満足してしまう人
ドットインストールは“見て学ぶ”ことをコンセプトにしていますが、やはり最終的には手を動かしてコードを書かないとスキルは身につきません。たとえば3分の動画をひたすら連続で見て「わかった気になる」だけだと、実際に自分の手でコードを書いてみたときに意外と書けないものです。
プログラミング学習においてはエラーとの格闘が大事で、そこを避けていると実力が伸びづらいという現実があります。ドットインストールを見たら、必ず自分で試す、コードを書いてみる、というステップを踏むようにしましょう。“見る→書く”をセットにするのが鉄則です。
⚠ 実務に直結する内容ではない
ドットインストールは基礎学習に特化しており、現場レベルの高度な内容や、実務でのベストプラクティスを詳しく解説しているわけではありません。フレームワークの深い部分や、セキュリティ、パフォーマンス最適化などはあまり扱わないので、「すぐ現場で通用するノウハウを知りたい」という人には物足りないかもしれません。
ただし、未経験スタートの段階では基礎知識をしっかり固めることが大事なので、必要十分だと私は感じました。ある程度慣れてきたら、別の教材や有料講座、本で深掘りしていくのがおすすめです。
5. おすすめの活用方法
✅ 1周目は模写しながら見る
最初に動画を視聴するときは、講師が書いているコードをほぼそのまま真似する“模写”スタイルが初心者に向いています。ドットインストールの良いところは、動画でコードがどんどん書かれていくのをその場で見られること。いきなり全部理解するのは難しいので「こうやって書くのか」と手を動かしながら学習しましょう。
✅ 2周目で自力で再現
1周目で何となく雰囲気がつかめたら、今度は動画を見ないで自力でコードを書いてみます。「あれ、あのときどうやって書いてたっけ?」と思い出しながら手を動かす過程で、記憶が定着していきます。もし完全に思い出せなかったら、また動画を見返す形でも構いません。とにかく自分の頭と手をしっかり使うことで、スキルが身についていきます。
✅ 最後はアレンジしてオリジナルに
自力再現ができるようになったら、少しずつアレンジを加えてみるのがおすすめです。デザインや配色を変えてみる、テキストを置き換えてみる、簡単な機能をプラスしてみるなど、自分の考えで行動を起こすほど実践力が養われます。こうした小さな改変の積み重ねが、やがて転職時のポートフォリオや実務対応力に繋がっていくでしょう。
6. 私が実際に使った講座と進め方
📘 学習ルート例
- HTML入門 → 2. CSS入門 → 3. JavaScript入門 → 4. jQuery講座(基礎だけ) → 5. Node.js入門
私の場合、この流れで基礎をさらったうえで、「やっぱりReactを少し触ってみたい!」と思ってReact入門にも取り組みました。Reactなどのモダンなフロントエンドフレームワークに興味があるなら、まずはJavaScriptの基礎をしっかり身につけておくのがおすすめです。HTML/CSS/JSをきちんと理解していないと、Reactの学習でつまずきやすくなると実感しました。
学習時間の目安
1講座あたり合計数十分~数時間くらいの内容になっています。私はフルタイムで学習できるわけではなく、育児の合間に1日1〜2講座のペースで進めていたので、1ヶ月ほどで主要な基礎講座を一通り見ることができました。もちろん、どこまで深掘りするかにもよりますが、未経験スタートの段階では「主要な言語や基礎をざっと把握する」というスタンスが良いと思います。
7. 他のツールとの比較(Progate・Udemyなど)
🟩 Progateとの比較
- Progate:スライド形式のレッスンで、画面右側にコードを書けるスペースがある。視覚的に分かりやすく操作しやすい。手順が明示的で、初心者が「学習をゲーム感覚で楽しみやすい」よう工夫されている。
- ドットインストール:動画メインで進行し、動きのある解説が特徴。講師の操作をリアルタイムで追えるので、実際のコーディングの流れを体感しやすい。短い動画が区切られているため、スキマ時間に学びやすい。
私が感じたのは、「初心者が最初にいきなり独学でコードを書くのはハードルが高い」という点。そのため、Progateでまず概念をざっくり理解し、次にドットインストールで「コードを書くときの実際の動き」を吸収する、という使い方が相性がいいと感じました。もちろん、いきなりドットインストールでも問題ありませんが、文字だけより動画のほうがわかりやすいという人は多いはずです。
🎓 Udemyとの比較
- Udemy:個人講師が提供する有料動画講座。1コースで数時間から十数時間の大ボリュームになることも。講師やコースによって質が大きく異なるが、セール時に格安で買えるのが魅力。
- ドットインストール:短時間の動画が多数並んでいて、基礎を幅広くカバー。深い部分まで掘り下げる講座は少ない(基本的に導入レベル)。
私の場合、まずドットインストールで全体像を把握し、あとでUdemyの講座で深い解説に進むという流れにしました。Udemyの長時間講義は本当に腰を据えて受講しないと途中で飽きてしまうことも多いので、ある程度ドットインストールで基礎をさらい、「もっと詳しくやりたい部分」をUdemyで補完するとスムーズでした。まさに「広く浅くがドットインストール、特定分野を深くがUdemy」というイメージです。
8. まとめ:ドットインストールをどう使えば“転職に繋がる力”になるか?
ドットインストールは、初心者が挫折せずにプログラミング学習を始めるうえで非常に心強いサービスです。私自身、学習をスタートしたころは何度も挫折しかけましたが、3分動画なら「とりあえず1本見てみよう」という気軽な姿勢で学びを継続できました。「有料スクールへ通う前に、無料のサイトでできるところまでは独学で試してみたい」という人にとって、これ以上ない選択肢だと思います。
ただし、動画を見るだけではプログラミングスキルは身につきません。大事なのは、学んだことを模写→再現→アレンジの3ステップで自分の血肉にすること。少しずつ自分のアイデアを盛り込み、オリジナルの作品を作っていく過程でこそ、実力は飛躍的に伸びます。
私が感じたのは、「わかりやすい教材を見つけて継続する」ことこそが未経験者にとって最も重要ということです。ドットインストール以外にもProgateやUdemy、本やスクールなど多くの選択肢がありますが、まずは「少しでも続けやすい」「わかりやすい」と感じられるものを選んで、学習の軸を作ることが成功のカギになるでしょう。
エンジニア転職を目指すなら、学習中に作った作品(小さなアプリやWebサイトでもOK)をGitHubなどで公開しておくと、後々の就職・転職活動でアピールしやすいです。自分がどんなコードを書けるのか、どんな機能を作れるのかがわかるだけで、企業からの評価は大きく変わります。ドットインストールはその“最初のステップ”として最適で、学んだ内容を形にする過程をサポートしてくれるはずです。
もし今、「本当に独学で大丈夫かな?スクールに通わないとダメかも…」と悩んでいる方がいるなら、まずはドットインストールから始めてみるのも一つの手。数本の動画を見ているうちに、プログラミングの面白さを実感できるかもしれません。そこから行動を起こす一歩が、エンジニアへの道を切り拓く最初のきっかけになるはずです。
追記:学習を継続するためのポイント
- 学習ログをつける
- Twitterでハッシュタグ(#今日の積み上げ)を使い、日々の学習内容を発信する。
- 進捗が見える化されるとモチベーションが維持しやすい。
- 期限を設定する
- 「3か月でHTML/CSS/JSの基礎を終わらせる」など、現実的な期限を決めて逆算で計画を立てる。
- 仲間を作る
- オンラインコミュニティや勉強会に参加して、同じ目標を持つ人と情報交換すると励みになる。
- エラーはチャンスだと捉える
- プログラミングにエラーは付きもの。エラーを攻略する過程が一番の学びになる。
- 小さな成功を積み重ねる
- いきなり大規模なアプリを作ろうとせず、小さい成果物をたくさん作って自信をつける。
未経験からエンジニアになろうとすると、覚えることの多さに圧倒される瞬間は必ずあります。それでも、一歩ずつ進めていけば必ず「できること」が増えていくのがプログラミングの面白さでもあります。ドットインストールはその最初のハードルを下げてくれる最高の入り口です。ぜひ試してみて、プログラミングの楽しさと可能性を感じてみてください!
以上、私がエンジニア転職を目指すうえで実際に役立てたドットインストールの活用法と、学習におけるリアルな感想をまとめました。無料の学習サイトから始めたい人には、強くおすすめできる内容だと感じています。少しでも参考になれば嬉しいです。あなたのエンジニアへの道が、ドットインストールをきっかけに大きく開けることを願っています。